千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは11年前から審査委員長を務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
「市場の状況が許すところでは」との条件付きながら、2030年までの完全電動化を目指すメルセデス。そこに向けて、どんな具体策を打っているのか? 車両開発責任者へのインタビューと過去の発表内容から、メルセデスの電動化戦略を探っていこう。
ロータスカーズは7月1日、同社のデザイン担当Executive Vice-Presidentのピーター・ホルバリーが逝去したと発表した。同僚に会うため中国を訪問中に亡くなったとのことだが、死亡日や死因などの詳細は明らかにされていない。73歳だった。
メルセデスは2021年、モーター開発スタートアップの英国YASAモーター社を買収して完全子会社化した。先日カリフォルニアで発表したコンセプトカーの『ビジョン・ワンイレブン』も、このYASAモーターを搭載している。
米国シリコンバレーを本拠とするToyota Research Institute=TRIが6月20日、画像生成AIをカーデザインに活用するテクニックを公開した。TRIはトヨタのAI技術の研究中枢。これまで自動運転車などを手掛けてきた研究所が、はたしてどんなデザインテクニックを披露したのか?
メルセデスは2025年以降の新型車をすべてBEVにする。この新時代に向けて、デザインにも変化が現れてきた。それが「アイコニック・ラグジャリー」という新たなテーマだ。
メルセデスが米国デザイン拠点でコンセプトカーを披露した。『ビジョン・ワンイレブン』はその名の通り伝説的な実験車『C111』へのオマージュであると同時に、次世代のメルセデスが目指す「アイコニック・ラグジャリー」という方向性を示すものでもある。
5月23日、ベントレーはボルボから移籍のロビン・ページがデザインディレクターに就任すると発表した。9月1日付けで着任する。これでベントレーのデザイン体制が落ち着くことを期待したい。というのも…。
ボルボのコンパクト電動SUV『EX30』のインテリアについて、6月7日の正式発表に先駆けて一部情報が公開された。同時にインテリアデザインとUX=ユーザーエクスペリエンスの責任者に話を聞くことができたので、彼らの言葉も交えて概要をお伝えしよう。
文字を打ち込むと画像を作ってくれる画像生成AI。3月には自動運転スタートアップのチューリングが、画像生成AIを活用してデザインしたコンセプトカーを発表した。誰でも使えるAIは、誰でもカーデザインできることを意味するのだろうか? 試してみた。
ボルボが上海に建設していた新しいデザインスタジオが竣工した。100名余りのデザイナーとエンジニアがここで働き、中国の文化や市場動向を踏まえたデザインを提案していく。
「神は細部に宿りたまう」との名言を残したのは、20世紀を代表する建築家のミース・ファン・デル・ローエ。それはつまり、細部までこだわらなければ、作り手の思いは伝わらないということだ。
2021年にステランティス傘下となったの機に、復活への道を歩み始めたランチア。この老舗ブランドの今後10年に向けたマニフェストとなるのが、4月15日にミラノで発表されたコンセプトカーの『Pu+Ra HPE』だ。
4月15日、ランチアはブランドの「マニフェスト」となるコンセプトカー、『Pu+Ra HPE』(Pu+Raの発音はプーラ)をミラノで発表。そのお披露目に先だってルカ・ナポリターノCEOがブランド再生に向けた経営計画を語った。
EV普及が進む欧州で、内燃機関車が絶滅の危機から脱出できそうだ。となれば欧州以外でも、内燃機関車が生き延びる道が開けるかもしれない。
日本時間の3月17日未明にハンブルクで開催されたフォルクスワーゲン『ID.2オール』の発表会で、壇上に立ったアンドレアス・ミントは終始笑顔だった。2月1日付けでVWブランドのデザイン責任者に就任したばかりの彼が、なぜ満面の笑みで自信たっぷりに語ることができたのか?