千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは11年前から審査委員長を務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
BMW『5シリーズ』、メルセデス・ベンツ『Eクラス』、そしてアウディ『A6』。それぞれの技術的方向性が異なっているように、そのデザインフィロソフィもまた、三者三様である。フロントマスク/エクステリア/インテリアの3点から、各ブランドの特徴を分析する。
富士スピードウェイの構内連絡路をぐるっと数km走る試乗コース。走り方を変えながら3度トライし、燃費は20.1km/リットルから29.6km/リットルだった。同じ日に参加した同業者には35km/リットルなんて人もいたから、いやぁ、私、まだまだエコランは苦手です(笑)。
自分が10点を投じたクルマが賞を取れないのは、ちょっと寂しい。私の場合、それがけっこう多いんですよ。今回もそうだった。選考委員を拝命して以来、ずっと心掛けてきたのは「自分らしい投票をする」ということ。カーデザイン評論家として、COTYもデザイン視点で考えたい。
あのー、『C6』の立場はどうなるの? 新型『C5』に乗って、そんな素朴な疑問を抱いた。C6に比べたら、C5は普通っぽく思えるかもしれない。でも、あなどるなかれ。「らしさ」はちゃんと踏まえているのだよ。
新型『A4』のデザインに、ボクはアウディの「心変わり」を感じる。FFを基本とするレイアウトだが、デフの位置を前進させてフロントオーバーハングを短縮したプロポーションは、むしろFRのそれに近い。