千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは11年前から審査委員長を務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
ジャガー『C-X17』の特別展示のために来日したデザイナーのサンディー・ボーイズ氏は、先行デザイン部門でインテリアを統括するチーフデザイナー。コンセプトカーは先行デザイン部門が担当するから、彼こそがC-X17のインテリアの生みの親である。
ジャガー・ランドローバー・ジャパンが6月17日に日本初公開したクロスオーバー・コンセプトの『C-X17』。その外観デザインは「ひと目でジャガー」だ。
先日のジュネーブショーでマツダが披露した『跳=ハズミ』は、言うまでもなく、次世代『デミオ』を予告するコンセプトカーだ。量産モデルのデビューはまだ先だが、そのデザインを決めてからジュネーブに向けて『跳(HAZUMI)』を開発したことも言わずもがな。
9月のフランクフルト・ショーでワールドプレミアした日産の新型『エクストレイル』が、12月には日本でも発表される。
9月のフランクフルト・ショーでデビューした新型プジョー『308』。そのデザイン開発を指揮したのがジル・ヴィダルだ。96年にPSAに入社した彼は、シトロエンで実績を積んだ後、09年にプジョーのデザインディレクターに就任した。
三菱が2009年の東京モーターショーで披露した『PX-MiEV』は、今にして思えば新型『アウトランダー』を予告するコンセプトカーだった。
欧州フォードは06年発表のミニバン、『S-MAX』から「キネティック・デザイン」をテーマにデザインを展開してきた。日本で販売されているモデルでは、フォーカスとクーガがこのテーマによるスタイリングだ。
ボルボ『V40/V40クロスカントリー』の開発を、”ビークルラインディレクター”として統括したホーカン・エイブラハムソン。もちろんエンジニアだが、80年代にはデザイン部門に在籍し、デザイン提案の設計検証やデザイン開発の進捗管理に携わった経歴を持つ。
三菱と日産が軽の協業を本格化すべく設立した合弁会社NMKV。新型『eK』『デイズ』はその最初の成果である。NMKVが商品企画や購買、開発管理を担当し、設計開発の実務はNMKVから三菱に委託された。
新型『フィット』のインテリアは、ドライバー・オリエンテッド感の強さがいちばんの特徴だ。
ホンダは昔から奇数世代が得意だ。初代を成功させると、2代目は守りに入って伸び悩み、「なにくそ!」と3代目でまた頑張ってきたのがホンダの歴史。しかし『フィット』は違う。
ゴルフのデザインの根底にあるのは、「革新ではなく進化」という考え方だ。革新を狙うあまり、ゴルフらしさを失ってはいけない。
ショー会場と屋外とでは、やはりデザインの印象が異なるもの。箱根ターンパイクの爽やかな陽光の下で見る新型『IS』のプロトタイプは、2週間前にソウルショーで感じたディテールの煩雑さが薄まり、フォルム全身にみなぎるダイナミックさがストレートに伝わってきた。
VWグループのVW、アウディ、セアト、シュコダのブースが並ぶW5ホールは、人にぶつからずに歩くのが難しいほどの賑わい。
日産が披露した『フレンド・ミー』は、中国で“八零后”(バーリンホウ)と呼ばれる1980年以降生まれの若い世代をターゲットに、北京にある日産デザイン・チャイナ(NDC)がデザインしたコンセプトカーだ。