捨てる神あれば拾う神ありーー。大手総合商社の伊藤忠商事が、保険金不正請求問題などで存亡の危機にさらされた中古車販売大手のビッグモーターを買収し、その事業を引き継ぐ新会社「WECARS(ウィーカーズ)」を5月1日付けで発足させた。
伊藤忠商事、伊藤忠エネクス、ジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)は、新会社「株式会社WECARS」を設立し、株式会社ビッグモーターおよびその子会社の事業を承継したことを発表した。
「災難」としか言いようもないが、それにしても盗っ人の手口が大胆極まる。大手総合商社の伊藤忠商事による支援を受けて、経営再建に取り組んでいる中古車販売大手のビッグモーターの複数の店舗で、展示中の中古車の盗難被害が相次いでいるという。
保険金の不正請求をはじめとする不祥事が発覚、業績が悪化していた中古車販売・買取会社のビッグモーターは、伊藤忠グループによって事業再建を図ることになった。関係各社が3月6日に発表した。
開いた口がふさがらないほどの呆れ返るトヨタ自動車グループの相次ぐ不正のニュースで、このところ、話題にのぼることがめっきり減っていた中古車販売大手のビッグモーターだったが、きょうの各紙には、久しぶりに社会面を飾っている。
1月22~26日に公開された[新聞ウォッチ]をひとまとめ。ダイハツ、ビッグモーターの不正問題に進展あり。トヨタは株価が絶好調、一方ホンダでは賃上げ春闘が開始、企業の在り方が問われる。能登地震から3週間、観光支援で復興へ。
2023年の[新聞ウォッチ]記事について、アクセス数を元に独自ポイントで集計したランキング。1位は、日野と三菱ふそうの統合に関する記事。進捗については不透明な部分も多いが、統合が完了すれば国内の商用車メーカーが2社に絞られることとなる。
企業関連のワーストニュースの筆頭は、7月に大手メディアの報道で発覚した、中古車販売大手のビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題があげられる。
財務省関東財務局は、ビッグモーター、ビーエムホールディングスおよびビーエムハナテンの3社について、損害保険代理店としての登録を取り消す。関東財務局は11月24日、3社に対し、登録取消しの行政処分を行なう旨の命令を発出した。
烏の鳴かない日はあっても、このニュースだけは些細な動きでも欠かさないようである。
11月6~10日の[新聞ウォッチ]を振り返っていく。
保険金不正請求問題などで存亡の危機に追い込まれている中古車販売大手のビッグモーターにとっては、決定打となる「止めの一撃」になるのかもしれない。
「子の不祥事は親の責任なのか」という考え方が、改めて問われそうな立ち入り検査でもある。
今週(10月20~26日)の記事を独自ポイントで集計したランキング。ジャパンモビリティショーが開催される今週、ビッグモーター、トヨタなどの不正請求関連の話題に注目が集まった。