港湾内の自動操船・係船を目指し、世界初の「安全離着岸支援システム」実用化へ…川崎重工など3社が共同開発

安全離着岸支援システムのコンセプト図
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川崎重工川崎汽船川崎近海汽船の3社は1月5日、港湾内での自動操船自動係船を目指す「安全離着岸支援システム」の実用化に向けた研究・開発を共同で行うと発表した。

安全離着岸支援システムの実用化に向けた研究では、川崎汽船と川崎近海汽船の2社が持つ豊富な操船ノウハウと、川崎重工がこれまでの舶用機械事業で培ってきた推進機システムインテグレーション技術および係船支援技術を融合。さまざまな離着岸操船および係船作業の課題解決とさらなる安全性の確立を目指す。

現在、港湾内での離着岸作業は、操船技術に精通し、船固有の操縦性能と係船設備の特性を熟知した乗組員によって行われているが、船舶の大型化による操船の高度化や船員人材不足の社会課題から、船舶操船・係船におけるさらなる安全管理の向上が求められている。安全離着岸支援システムは、操船者の安全離着岸操船をAIなど最新技術でアシストし、省スキル化することによって、離着岸作業の課題解決に繋がることが期待されている。


《纐纈敏也@DAYS》

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