アルファロメオ、ランチアのハイグレード・モデル3車種がカタログから消える。トリノで行なわれた経営陣と労働組合の協議の席で発表された。ランチア『リブラ』、同『テージス』とアルファ『166』を生産終了する。
パリモーターショーでは、イタリアのランチアが、小型MPVの『ムーザ』を展示していた。ムーザは、ランチアのハッチバック『イプシロン』のデザインを踏襲しながら、居住空間を拡大したお洒落なMPVだ。
ランチア『ムーザ』はフィアット『イデア』とほぼ同一のディメンションをもつ小型MPV(マルチパーパスビークル)である。イデアが標準型だとすれば、ムーザはそれにプレステージの衣をまとわせたといってよいだろう。
ランチア『テージス』(テシス)よりホイールベースが60cm延ばされたストーラ『S85』の全長は5488mmで、延長分はすべて後席のレッグスペース拡大に充てられている。
日本ではきわめて希少なランチア。しかもリムジンとなればとびきり個性を主張できそうだ。ストーラ『S85』はランチアのカタログに記載されるモデルではないが、けっして手に入らないモデルでもない。
ランチアは小型MPVの『ムーザ』をジュネーブモーターショー(3月2日開幕)で披露する。全長4m、全幅1.7m、全高1.66m。メーカーによれば、“味のある”生活を望みながらも、実用性をあきらめない人向けのクルマ。
オールドファンには懐かしい名称の復活だ。1965年のジュネーブショーで発表され、『ストラトス』が登場する前にランチアのワークスマシンとしてラリーを戦ったコンパクトクーペ『フルビア』が、コンセプトモデルとして復活した。
ランチアは『フルビア』クーペ・コンセプトをフランクフルト・モーターショーに出展する。60年代中期から70年代前半にモータースポーツ・シーンで活躍して人気を博した同名のスポーツクーペを現代的に再解釈したショーカー。エレガントなデザインは自社デザインセンターが手がけた。
ランチアは新型MPV(多目的車。または多人数車=ミニバン)の『フェドラ』をジュネーブ・モーターショーで発表する。春から発売。PSAプジョー・シトロエン・グループと共同開発・生産され、『ゼータ』の後継車に当る。
フィアットの一部門であるランチアは、同じくフィアットの一部門であるアルファロメオの向かいのブース。メインの展示はニューモデルの『テシス』で、派手なショーカーはないが、このブースは完全にオトナのムード。