ヤマトHD、東南アジア-欧州間の新ルートで輸送サービス開始

OTL社のトラック
  • OTL社のトラック
  • スエズ運河(1月)
  • サービスの流れの例:タイからドイツへの国際複合一貫輸送
  • 東南アジア~欧州間の輸送ルート

ヤマトホールディングス(ヤマトHD)は5月1日から、東南アジア~欧州間でトラックと鉄道を組み合わせた国際複合一貫輸送サービスを開始する。東南アジア~中国間はトラック、中国~欧州間は鉄道輸送を活用する。最短ルートの航海ルートからの振り替えが意図だ。

このサービスは、地政学的リスクに対応した、グローバルサプライチェーンの強化が目的だ。東南アジアは、自動車部品など世界の生産拠点として重要な役割を果たしており、これまで東南アジアから欧州市場への海上輸送は、最短ルートである紅海ルートが主に利用されてきた。しかし、最近の紅海周辺での武装組織による船舶攻撃の増加により、多くの船舶が喜望峰を回る迂回ルートをとるようになり、運航日数の増加や輸送コストの上昇が問題となっている。


《レスポンス編集部》

特集