BYD軍艦シリーズ第2弾はSUVの『護衛艦07』、販売網改革に成功した海洋ネット[中国]

BYD 護衛艦07
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  • 2022年9月のBYD販売実績

中国民間OEM大手のBYDによる、軍艦シリーズ第2弾『護衛艦07』が中国国内でまもなく発売される。軍艦シリーズとしては初めてのSUVとなる。

◆「海洋美学」を取り入れた護衛艦07とは?

軍艦シリーズ初弾のセダン『駆逐艦05』が王朝シリーズ『秦』の姉妹車に近い位置付けであるのに対して、護衛艦07も王朝シリーズ『唐』の姉妹車とも考えられるが、唐が7シーターのところ護衛艦07は5シーターと、3列目を取り除き大きな室内空間を創出しているなど違いも多い。

現時点で発表されている予約受付価格は22~28万元(約428万~544万円)。DM-iとDM-pという2種類のPHEVが用意されている。唐はDMの他、EVもリリースしているが、軍艦シリーズはDM専用シリーズでもある。

外観は唐のエッセンスを踏襲はしているものの、海洋シリーズ特有の、BYDいわく「海洋美学」が取り入れられ、車体のラインが特徴的だ。現在までに発表されているものは、海洋生物シリーズでもおなじみの海水をイメージしたものか、ブルー基調のボディカラー。

BYD 護衛艦07

内装は金属的な質感あるメッキに環境保護を意識したスエードを組み合わせて、両側からコンソールまでの一体感を演出、視覚的に車内の横長を強調する形となっている。コンソールと一体ではなく、浮遊しているような配置の横向きディスプレイも特徴的。ただし、位置的に上過ぎて、BYDコンソールディスプレイの特徴でもある縦横回転が可能かどうかは不明だ。

BYD 護衛艦07

◆eネットの改革、海洋ネットへの改編と生物・軍艦両シリーズ

BYDはそもそも、王朝ネットとeネットという2つの販売店系列があった。王朝ネットはそのまま、現在もBYDの主力である王朝シリーズを扱う販売店。問題はeネットで、小型、配車等向けのEVモデルを扱っていたが、全くの不振に陥っていた。


《有田直矢@インサイツ》

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