スズキ『ジムニー 5ドア』、インドから輸出開始…日本は?

スズキ・ジムニー 5ドア の輸出をマルチスズキがインドから開始
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  • スズキ・ジムニー 5ドア(インド仕様)
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スズキのインド子会社のマルチスズキは10月11日、小型SUV『ジムニー5ドア』(Suzuki JIMNY 5 door)の輸出を開始した、と発表した。


◆出荷先は中南米や中東 アフリカ地域

ジムニー5ドアは2023年1月、インドで開催されたAuto Expo 2023(デリーモーターショー2023)で初公開された。ジムニー5ドアは現在、インド国内のみで生産されている。インドでのベース価格は、127万4000ルピー(約230万円)だ。

インド政府は「Make in India, for the world」を掲げ、インド製品の輸出を奨励している。これに沿う形で、マルチスズキはインドからの輸出を強化してきた。2020年11月、中南米やアフリカを含む地域への輸出専用車として、3ドアの『ジムニー』の生産を開始。2023年6月には、インド国内市場向けにジムニー5ドアを発売した。マルチスズキは現在、幅広いセグメントの合計17車種を、インドから輸出しており、マルチスズキは2年連続で、乗用車輸出台数首位を獲得している。

マルチスズキは今回、最新モデルのジムニー5ドアの輸出を開始した。出荷先は、中南米、中東、アフリカ地域など。日本は含まれていない。

スズキ・ジムニー 5ドア(インド仕様)スズキ・ジムニー 5ドア(インド仕様)

◆全長は3985mmでジムニー『シエラ』よりも435mm長い

ジムニー5ドアの発売により、マルチスズキのSUVのラインアップは4モデルに拡大した。これにより、需要増が続くインドのSUVセグメントにおいて、多様な選択肢を顧客に用意する。

4代目ジムニーとして、初めてインド国内で発売されたジムニー5ドアは、リアドアを設けた5ドア車だ。後席には専用のリアシートや内装を採用した。インドにおいても、顧客が求める本格的な四輪駆動車としての走行性能を備えるとともに、幅広い顧客がレジャーを楽しみ、ライフスタイルを表現するための道具として選べるデザイン、装備を採用している。

ボディサイズは全長3985mm、全幅1645mm、全高1720mm、ホイールベース2590mm。ジムニー『シエラ』の3ドア(日本仕様)と比較すると、全長は435mm、ホイールベースは340mm長い。全幅は同数値。全高は5ドアが10mm低い。

スズキ・ジムニー 5ドア(インド仕様)スズキ・ジムニー 5ドア(インド仕様)

◆堅牢なボディ・オン・フレームデザイン

ジムニーならではの堅牢なボディ・オン・フレームデザインは、5ドアでも健在だ。スクエアなボディプロポーションは、ドライバーに信頼感を与え、オフロードでは周囲をよりよく見渡せるようにした。

また、直立したAピラー、フラットなクラムシェルボンネットなど、強靭なボディフレームが、キャビンからの視界を確保し、オフロード走行を支援する。

さらに、ウォッシャー付きのLEDプロジェクターヘッドランプを採用した。最適化された角度のバンパーはホイールクリアランスを拡大し、機敏な操縦を可能にする、と自負する。細部にまでこだわったデザインは、フォルム、機能、革新性を兼ね備え、ドライビングエクスペリエンスを向上させるという。

◆1.5リットル直列4気筒ガソリン「Kシリーズ」エンジン搭載

3リンクリジッドアクスルサスペンション、ラダーフレームシャシー、4WDに「ALL GRIP PRO」を採用する。ローレンジトランスファーギア(4Lモード)を備えたALL GRIP PROは、2Hの2輪駆動から4Hの4輪駆動へ、スムーズにシフトチェンジが可能。さらに、4Lモードが、過酷なオフロード走行を支えるという。

パワートレインには、実績のある1.5リットル直列4気筒ガソリン「Kシリーズ」エンジンを搭載する。トランスミッションは、5MTまたは4ATで、アイドリングストップ機構を備える。

最適なトルク配分と専用チューニングを施したトランスミッションにより、シームレスで爽快なドライビングを追求する。また、燃費性能は5MT車で16.94km/リットル、4AT車で16.39km/リットルを実現している。

スズキ・ジムニー 5ドア(インド仕様)スズキ・ジムニー 5ドア(インド仕様)

◆オフロードで車体の傾きを意識できるようにデザインされた内装

インテリアは、ドライバーの集中力を高めるために、ミニマムなデザインとした。ベーシックなブラックを基調とし、機能的な要素を際立たせるシルバーのインサートを採用する。ダッシュボードとセンターコンソールは、オフロードで車体の傾きを最大限に意識できるようにデザインされた。

Apple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」とのワイヤレス接続を可能にする9インチの「SmartPlay Pro+」を搭載する。高精細なディスプレイとプレミアムなサウンドを可能にしている。

また、内装の一部には一眼レフカメラのボディをイメージしたパターンを採用し、小さな傷を目立たなくするとともに、反射を抑えた。広いトランクルームとリアの開口部によって、荷物の積み下ろしを簡単に行えるように配慮している。

《森脇稔》

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