【カワサキ Z e-1】「ウォークモード」など、EVならではの機能を搭載[詳細画像]

カワサキ Z e-1
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川崎重工は9月14日、海外市場向けにカワサキ初の市販電動モーターサイクルを2車種、『Z e-1』と『Ninja e-1』を同時に発表した。それぞれネイキッドタイプの「Z」ファミリーとスポーツタイプの「Ninja」ファミリーに加わる。

どちらも2022年にプロトタイプが発表され、2022年のEICMAモーターサイクルショーで2023年中の発売が予告されていたが、車名が明らかになった。2車種とも現行の内燃機関125ccクラスに相当するが、ミドルクラスに匹敵するシャシーと走行装置を持つ。数々のユーティリティ機能を搭載した、スポーティな走行性能と日常の利便性とを融合させたモデルを標榜する。

◆経験浅いライダーでも毎日の通勤が楽しみに

カワサキ Z e-1カワサキ Z e-1

パワープラントはコンパクトなブラシレス電気モーターを搭載する。定格出力は5.0kW、最大出力は9kWだ。ライダーが選択可能なパワーレベル(走行モード)は「ロード」と「エコ」の設定があり、ライダーに安心感と信頼感を与えるだろう。最大9kWのパワーと加速を一時的に提供する「eブースト」や、歩行ペースで前後に走れる「ウォークモード」など、EVならではの機能が備わる。バッテリーは取り外し可能なリチウムイオン電池パックを2個搭載する。

ライダーの前のメーターは、走行状況、航続可能距離、ブースト機能の有無、ライディングモード(ロード/エコ)などを表示するTFTメーターだ。

Z e-1とNinja e-1はコミューターモデルだが、軽快なハンドリングと同じく軽快な走りのバランスによって、経験浅いライダーでも毎日の通勤が楽しみになるかもしれない。

◆攻撃的かつ未来的なデザイン

カワサキ Z e-1カワサキ Z e-1

Z e-1のデザインでは、スーパーネイキッドの攻撃的なスタイリングと、EVの未来的な表現とのバランスをねらった。内燃機関モデルがエンジンとエキゾーストを強調しているのに対し、Z e-1ではモーターがコンパクトなので軽快なスタイルとなった。またエキゾーストがないので最低地上高が増している。

車体には新しいカラーとグラフィックを採用し、個性的なイメージを演出した。リリースされた写真の車体カラー、メタリックブライトシルバーとメタリックマットライムグリーンは、今後のカワサキEVを象徴するカラーリングだという。

日本市場でカワサキ車を販売するカワサキモータースジャパンでは、Z e-1とNinja e-1の国内導入を準備しているという。発売時期や販売価格、諸元など、決定次第発表される予定だ。

◆主要諸元

カワサキ Z e-1カワサキ Z e-1

寸法
全長:1980mm
全幅:730mm
全高:1035mm
ホイールベース:1370mm
ロードクリアランス:170mm
シート高さ:785mm
乾燥質量(バッテリー含む):135kg

パフォーマンス
定格出力:5.0 kW(6.8PS)/2800rpm
最高出力:9.0 kW(12PS)/2600-4000rpm
最大トルク:40.5 Nm(4.1kgfm)/0-1600rpm
最高速度
ECOモード:64km/h
ECOモード+eブースト:75km/h
ROADモード:88km/h
ROADモード+eブースト:99km/h(リミッター)
電力消費:49Wh/km(WMTC)
航続:72km(WMTC)

モーター
種類:空冷永久磁石埋込型同期モーター

駆動用バッテリー
種類:リチウムイオン電池パック×2個
公称電圧:50.4V
合計公称容量:30Ah×2個
バッテリー総重量:11.5kg×2個
充電時間(0-100%):3.7時間×2個

《高木啓》

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