【株価】テスラの世界販売鈍化に歯止め、値下げ戦略が奏功

テスラ・モデル3
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日経平均株価は前週末比146円67銭高の2万8188円15銭と続伸。前週末の米国市場の上昇を受け、幅広い銘柄に買いが入った。

先週末のニューヨークダウは415ドル高の3万3274ドルと3日続伸。朝方発表された2月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が市場予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化に対する警戒感が後退し、買いが優勢な展開となった。

ハイテク株比率が主体の米ナスダック市場は3日続伸し、電気自動車(EV)のテスラは6%高と堅調。同社の1~3月の世界販売台数は前年同月比36%増(22年10~12月は31%増)と、販売台数増の伸びの鈍化に歯止めがかかった格好。米国や中国での値下げが奏功し、小型車『モデル3』と小型多目的スポーツ車(SUV)『モデルY』の販売を伸ばした。

円相場が一時1ドル=133円台で推移。自動車株は全面高となった。

スズキが53円高の4857円と3日ぶりに反発。先月31日、変速機の不具合で軽貨物車『エブリイ』、『キャリイ』など車種計36万145台のリコールを国土交通省に届け出たが、株価はしっかり。

《山口邦夫》

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