ドゥカティ『ムルティストラーダ V4』、新色やサス改良…2022年型は3月欧州発売

新色のアイスバーグホワイト

電子制御サスペンションに新しいセミオートマチック機能

純正アクセサリーにローサスペンションキットとアルミ製ケースを追加

ドゥカティ・ムルティストラーダ V4 の2022年モデル
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ドゥカティは2月24日、『ムルティストラーダ V4』(Ducati Multistrada V4)の2022年モデルを欧州で発表した。3月から、ドゥカティ・ディーラーで販売を開始する予定だ。

◆新色のアイスバーグホワイト

2022年モデルのムルティストラーダ V4ファミリーには、「S」バージョンに新色のアイスバーグホワイトが追加された。このカラーは、モーターサイクルの洗練されたラインを引き立てる光沢ホワイトカラーが特徴だ。アイスバーグホワイトを採用した『ムルティストラーダ V4 S』は、ドゥカティレッドとオプションのアビエーターグレイとともに、3月からドゥカティ正規ディーラーネットワークで販売される予定だ。

さらに2022年モデルは、4種類の異なる装備パックとして、「Essential」、「Radar」、「Travel & Radar」、「Full」を選択して注文することができる。

最大出力170psを発生するV4エンジンは、「ツインパルス」と呼ばれる点火順序を採用した。低回転域では滑らかでスムーズに作動し、中回転域ではプログレッシブで力強いトルクを発生する。最大トルクは約13kgmだ。高速域ではスポーティな走りを実現するなど、ライダーのあらゆる要求に応える滑らかでスムーズな走行性能を発揮するという。

ドゥカティ・ムルティストラーダ V4 の2022年モデルドゥカティ・ムルティストラーダ V4 の2022年モデル

◆電子制御サスペンションに新しいセミオートマチック機能

エレクトロニクスの面では、ムルティストラーダ V4 Sの電子制御式サスペンションに、新しいセミオートマチック機能として、「ミニマムプリロード」が導入された。この機能により、モーターサイクルの高さを低下することが可能になり、市街地や低速での走行時、とくにパッセンジャーを乗せている場合に、足つき性を向上させることができるという。

さらに、もうひとつの重要なソフトウェアのアップデートとして、インフォテインメントの「ドゥカティ・コネクト」とHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の内容を見直した。これにより、ライダーとモーターサイクル間の相互作用が、より機能的になっている、と自負する。

新しいパッケージは、新車だけでなく、ムルティストラーダ V4 Sをすでに所有しているユーザーも無料でアップデートが受けられる。これらの新機能の対象となるムルティストラーダの顧客には、「MyDucati」アプリやメールを通じて連絡が行われ、ドゥカティ・ディーラーで更新作業を実施することができる。

ドゥカティ・ムルティストラーダ V4 の2022年モデルドゥカティ・ムルティストラーダ V4 の2022年モデル

◆純正アクセサリーにローサスペンションキットとアルミ製ケースを追加

また、2022年モデルのムルティストラーダ V4では、「ドゥカティパフォーマンス・アクセサリー」にも、2つのアイテムとして、ローサスペンションキットとアルミ製ケースが追加された。

ムルティストラーダ V4 Sのアクセサリーとして装着可能なローサスペンションキットは、フォークスプリング、ショックアブソーバースプリング、サイドスタンドから構成され、シート高を20mm下げることができる。ローサスペンションキットを装着したムルティストラーダ V4は、ダイナミックな走りを維持しながら、足つき性を向上させているという。

ローサスペンションキットの導入により、ムルティストラーダ V4のシート高の範囲はさらに広くなった。ローサドル(30mm)とレイズドサドル(+15mm)のアクセサリーを組み合わせて、790~875mmの範囲でシート高を調整できる。これにより、ライダーの体形やライディングスタイルに最適な構成を見つけることができるという。

さらに、長距離ツーリング用に設計されたアイテムも、新たに追加される。2022年4月から、ドゥカティ・スタイルセンターによってデザインされ、GIVIと共同で製造されたアルミ製サイドパニアとトップケースがカタログに追加される。積載容量は、サイドパニアが76リットル、トップケースが41リットル。容量を最大化し、荷物の積み下ろしを容易にするために、これらのケースは、上部が開くように設計されている。

実用性をさらに高めるため、熱シールされた縫い目による防水生地を採用し、ドゥカティパフォーマンスのロゴが配された内部バッグもアクセサリーとして用意されている。これらのバッグは、利用可能なスペースを最大限に活用し、ケース内ですべてのアイテムを整頓できるようにデザインされた。また、実用的なハンドルを備え、手荷物として持ち運ぶことも可能なため、さまざまな用途に利用できる、としている。

ドゥカティ・ムルティストラーダ V4 の2022年モデルドゥカティ・ムルティストラーダ V4 の2022年モデル
《森脇稔》

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