ホンダ『雅閣』(アコード)が人気なのはわかる。広州本田(中国人民は愛着を込めてホワン・ベンと呼びます)が生産しているからだ。しかし、豊田(フォンティエンと読みます)『佳美』(カムリ)は少数が輸入されているにすぎない。
フランスのシトロエンが参加する東風汽車は、中国3大メーカーのひとつ。しかし、このところ長春第一と上海大衆のVW連合(一汽大衆)の勢いがものすごく、東風としても存在をアピールしなければならない。そこで、シトロエンの小型ミニバン『ピカソ』を中国で生産することになった。
まだ中国が経済成長を実現する前、80年代にこの国の自動車市場に目を付けたのはドイツのフォルクスワーゲン(VW)だった。当時は米ソ冷戦の真っ最中であり、中国も計画経済が国の基本だった。
中国の一汽大衆(VW)グループは、『パサート』、アウディ『A4』の弟分として、新型モデル『宝来』(ボーラ)を発売した。だれでも20元を払えば『宝来』という縁起のいい名前の乗用車を見て、触れてみることができる。
長春第一汽車と上海大衆汽車(両方の名を取って一汽大衆)の中国フォルクスワーゲン(VW)グループは、中国で初めて小型モデルを生産することになった。ヨーロッパや日本ではすでにお馴染みの『ポロ』だ。
フィアットの第3世界向け小型車、『派力奥』(パリオ)が来年6月から中国で生産されることになり、上海国際モーターショー会場で発表セレモニーが行われた。イタリアのフィアット・アウト社と中国・南京の地元メーカーとの共同プロジェクトは、合弁会社設立から6年を経てニューモデルの生産許可にこぎつけた。
膨大な赤字を抱えて広州プジョーの経営が行き詰まったのは3年前。その工場設備を丸ごと買い取り、雇用を守り、広州市に対するプジョーの借金まで肩代わりした日本のホンダは、広州人にとっては英雄企業である。