ヤマハ発動機、1ビーム、1ヘッドクラス世界最速の次世代表面実装機「YRM10」発売へ

ヤマハ発動機の次世代小型高速モジュラー「YRM10」
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ヤマハ発動機は、小型でありながら高速かつ省スペースを実現し、部品対応力と汎用性を兼ね備えた表面実装機の新製品「YRM10」を3月1日に発売すると発表した。この機械は、1ビーム1ヘッドクラスにおいて世界最速とされる5万2000CPHの搭載能力を持ち、エントリーモデル「YSM10」の後継機として開発された。

「YRM10」は、上位機種「YRM20」の最新技術を取り入れ、高速汎用ヘッドやビジョンシステムを搭載。10本のインラインヘッドとスキャンカメラを備えた「1ヘッドソリューション」機構により、ヘッド交換なしで高速性を維持しつつ、幅広い部品に対応可能としている。また、±35μm(Cpk≧1.0)の高い搭載精度を実現し、0201サイズの超小型チップ部品から中異型部品の高密度実装にも対応する。

さらに、サイドビューカメラの装備や部品のリード浮きを検出するコプラナリティチェッカーのオプション設定により、生産品質能力を向上させている。これにより、製造現場での柔軟性と効率性が求められる中、高性能・高効率な設備としての役割を果たすことが期待される。

パワートレインの電動化が急速に進む車載エレクトロニクスをはじめ、家電、パソコン、携帯電話などさまざまな製品の小型化・高密度化・高機能化・多様化とともに、製品サイクルの短期化がますます加速している。それに応じて製造現場では、部品の極小化が進むとともに、柔軟性と効率性を備えた高性能・高効率な設備が投入され、生産能力の飛躍的な向上が推進されてきた。

一方で人手不足や人件費の高騰を背景に、ロボットやAI、IoTなどの導入で工場の自動化を図り、生産性向上や設備稼働率の向上と同時に省人化が推し進められている。

ヤマハ発動機は、表面実装機をはじめとする実装設備のフルラインアップメーカーとして、装置間連携による実装工程の高効率化を総合的に実現する「インテリジェントファクトリー」の推進を図っている。

《レスポンス編集部》

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