ボルボ『EX90』、リムジン仕様「エクセレンス」登場…上海モーターショー2023

マッサージ機能付きの独立2座のリアシート

14.5インチの縦長センタースクリーン

LiDARセンサーをルーフに組み込む

ボルボ EX90 エクセレンス(上海モーターショー2023)
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ボルボカーズは4月18日、EVの最上位SUV『EX90』(Volvo EX90)の「エクセレンス」を、上海モーターショー2023で初公開した。

◆マッサージ機能付きの独立2座のリアシート

3列シート仕様のEX90に対して、『EX90エクセレンス』は2列シート仕様になる。外観は、ツートンのボディカラーや、空力性能を高めた22インチの鍛造アルミホイールが特長だ。室内は、後席乗員にファーストクラスに匹敵する快適性を提供することを目指しており、2つのシートの間には、大きなボトルを収納できる冷蔵庫が組み込まれた。

また、独立2座のリアシートには、柔らかい枕が付く。センターコンソールには大型のオレフォス製クリスタルピースを装備した。フレグランスディスペンサーをコントロールする小さなスイッチで、最大3種類の香水を噴射することができる。コンフォートコントロールを備えたタッチパネルでは、シートヒーター(3段階)とマッサージ機能(5段階)を操作することができる。

ボルボ EX90 エクセレンスボルボ EX90 エクセレンス

シートは、テーラードウールブレンド、またはノルディコが選択できる。ノルディコは、ペットボトルなどのリサイクル素材とスウェーデンとフィンランドの森林から採取した植物由来の素材から作られた。また、ウールブレンドは、動物福祉、環境、社会問題に関する厳しい持続可能性基準に従って、認証された生地で構成されている。

◆14.5インチの縦長センタースクリーン

14.5インチの縦長センタースクリーンがインフォテインメントシステムへの入り口となる。Googleが組み込まれているほか、5G接続が可能な地域では、5G接続が標準となっている。5G接続のおかげで、必要なアプリケーションをホーム画面にインストールし、直感性の高いナビゲーションを楽しむことが可能に。また、ボルボカーズ初となる「ドルビーアトモス」を搭載。ヘッドレスト一体型スピーカーを含めた25個のスピーカーで、臨場感あふれるサウンドを追求した「Bowers & Wilkins」オーディオシステムで、お気に入りの音楽をストリーミング再生できる。

ボルボ EX90 エクセレンスボルボ EX90 エクセレンス

5Gが利用できない地域では、ボルボが大手サービスプロバイダーと提携し、サービスを実施する。目的地の検索、お気に入りの音楽のストリーミング、お気に入りのアプリのインストールなど、直感的なセットアップが行えるようにした。

インフォテインメントシステムは、シンプルで情報過多にならないという原則に基づいて設計された。センタースタックとドライバー正面のディスプレイは、スマートな方法で情報を表示し、好みの方法でカスタマイズできる。また、ワイヤレスのApple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」にも対応する予定だ。

◆LiDARセンサーをルーフに組み込む

ボルボEX90では、現在の市場で最も先進的なセンサーセットのひとつを搭載する。それは8台のカメラ、5台のレーダー、16個の超音波センサー、そして最新のLiDARセンサーから構成されるボルボカーズ独自のものになる。LiDARとは、Light Detection and Rangingの略だ。パルスレーザーの光を利用して、より正確な距離を測定するセンシング手法のひとつになる。ボルボカーズによると、LiDARが現実の生活にもたらす安全性の向上には、目覚しいものがあるという。

EX90では、車両周囲のデータを収集するために、LiDARセンサーはルーフに組み込まれる。LiDARセンサーから得られた情報は、継続的かつ迅速に車両の改良を行い、安全性を向上させるために利用される。

また、EX90では、業界をリードする安全技術が標準装備され、自動車の安全性に新たな基準を設けることで、より多くの人命を救うことができる、と自負する。ルミナーが開発したLiDARを含むセンサーと、エヌビディアの「NVIDIA DRIVE Orin」システム・オン・チップを搭載した自動運転用コンピュータを標準装備している。

《森脇稔》

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